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ポリグラウトの特長
ポリグラウトとは
- ポリグラウトは、漏水と反応させて水を止めるウレタン系注入止水剤です。
- ポリグラウトは、水と化学反応して固結体になり、止水し
- ポリグラウトは、約30年の販売実績があり、コンクリート構造物の厄介な漏水の止水工事に役立っています。
ポリグラウトの特長
特長タイプ | 保護層 | 適用工法 |
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水が硬化剤です | 水・海水を硬化剤として活用します。 | 水、海水を硬化剤として活用します。 |
硬化性が優れています | 水に溶解分散し、短期間でゲル化します。 | 水と反応し(溶解せず)発泡硬化します。触媒(ポリグラウト CA)の添加により効果時間を調整します。 |
強固な硬化物を形成します | 強固なゴム弾性ゲルを形成します。(水中では吸水膨潤し、空気中では乾燥収縮します) | 硬質発泡硬化物を形成します。 耐久性、耐アルカリ性良。給水膨潤なし。 |
ポリグラウトの基本物性と荷姿
項目製品名 | 親水性ゲルタイプ | 疎水性発泡タイプポリグラウト O-10 | 触媒ポリグラウト C-10 | |
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ポリグラウト M-2 | ポリグラウト S-200 | |||
外観 | 褐色液体 | 淡黄色液体 | 褐色液体 | 褐色液体 |
粘度(mPa・s/25℃) | 800〜2,000 | 100〜160 | 50〜150 | 2〜10 |
比重(20℃) | 1.04〜1.20 | (約0.99) | 1.02〜1.10 | 0.83〜0.89 |
臭気 | 微 | あり | あり | あり |
引火点(℃) | 108 | -3 | 202 | 118 |
消防法危険物指定数量 | 第4類第3石 2,000l | 第4類第1石 400l | 第4類第4石 6,000l | 第4類第3石 2,000l |
備考 | – | メチルエチルケトン 25〜35%(有機則2種) TDI 2〜5%(特化則2類) 用途:下水道管路止水 |
– | – |
消防法危険物指定数量 | 第4類第3石 2,000l | 第4類第1石 400l | 第4類第4石 6,000l | 第4類第3石 2,000l |
※表示数字は代表値を示します。
ポリグラウトの注入方式
タイプ | 親水性ゲルタイプ | 疎水性発泡タイプ |
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注入方式 | 2液圧送先端混合1液注入方式 専用注入ポンプ(比例配合式) |
ハンドポンプ、またはグリースポンプを 用いて、1ショット法で注入 |
A:ポリグラウト 10〜30部 B:水 90〜70部 |
あらかじめ触媒(CA)を配合し、注入する。ポリグラウト O-10 100部/CA 3〜5部(注)漏水がない場合は、コンクリートクラック内部に水を注入してください。 |
※表示数字は代表値を示します。
ポリグラウトの注意事項
取り扱いおよび保管上の注意
- 本製品を試験室、または製造現場でご使用になる場合は、使用前に必ず当社発行の
MSDS(製品安全データシート)を熟読のうえ、記載された注意事項などを厳守してください。 - ポリグラウト M-2、O-10は、MDI系(ジフェニルメタン-4.4’-ジイソシアネート1%以上含有)無溶剤タイプの
注入材です。ポリグラウト S-200は、遊離トリレンジイソシアネート(TDI)や、有機溶剤(メチルエチルケトン)を
含有していますので、多量に蒸気を吸入したり、皮膚に付着すると呼吸障害や中毒を引き起こす恐れがあります。
ポリグラウトCAは、アミノ成分を含んでおり、眼、皮膚および粘膜を刺激します。また皮膚に付着した
まま放置した場合、やけどを引き起こす恐れがありますので、直接身体に触れないようにご注意してください。 -
ポリグラウト類の取り扱いや注入止水作業に当たっては、次の事項をよく遵守してください。
- 作業環境の換気
局所排気装置を設け、換気を充分実施してください。
気分に支障をきたした場合は、直ちに新鮮な空気の場所に移ってください。 - 保護具の着用
保護メガネ、ゴム手袋、有機ガス用防毒マスクを着用し、
取扱い後は、手洗い、うがいを十分行ってください。皮膚に付着した場合は、
すぐ多量の水で洗い、作業服に付着したものは、洗い落とすか着替えてください。 - 応急処置
万一、ポリグラウトが眼に入った場合には、直ちに多量の水で15分間洗眼し、
眼科医の治療を受けてください。 - 火気厳禁
ポリグラウト類は消防法の危険物第4類に該当しますので、作業中やポリグラウト容器には
火気を絶対に近づけないよう「火気厳禁」扱いとし、消防法を遵守してください。
- 作業環境の換気
- 材料の保管
保管する場合は、風雨、直射日光および高温多湿を避けた屋内に貯蔵してください。
施工上の注意
親水性ゲルタイプのポリグラウト(M-2、S-200)に水を混ぜると、ゴム弾性のあるウレタンエラストマーが形成されます。(標準配合 ポリグラウト/水=20:80)。当社では、このウレタンエラストマーを「ゲル」もしくは「固結体」と呼んでいます。親水性ポリグラウトと水から形成されたゲルをアルカリ系の強い水に長時間浸漬すると、ゲルが軟化し崩れてしまうことがあります。このため、コンクリートクラックの止水に親水性ポリグラウトを使用する場合、水が止まったことを確認した後、エポキシ樹脂やモルタルあるいはシーリング剤などで防水処理を施してください。
- 原液および高濃度注入厳禁(親水性ポリグラウト)
親水性ゲルタイプであるポリグラウト(M-2、S-200)を、原液および高濃度液(30%以上)で注入すると、
その硬化物は水との接触により吸水し、過大な膨潤圧が発生し、構造物を破壊するので絶対に避けてください。
例)ポリグラウト M-2の発泡倍率(水溶液温度20℃)
20%水溶液:約1.6倍、30%水溶液:約2.0倍、50%水溶液:約2.3倍 - 発泡圧への配慮
疎水性ポリグラウト O-10は、水との反応硬化時に生ずる炭酸ガスによる突沸や課題な発泡圧に注意してください。
(注入孔1ケ所当たり1kg以上の注入や、空隙への充填比率が50%以上の場合は特に注意してください。) - 地下埋設物などへの配慮
塩ビ管や地下埋設ケーブルなどの漏水防止のため、溶剤配合ポリグラウトを注入すると、
悪影響がありますので絶対に避けてください。 - 周辺への逸流防止
注入薬液が河川などへ流出しないよう十分に配慮してください。 - 飲料水関連施設への使用はできません
水道法に定められた認定を受けておりません。飲料水に関わる施設の止水工事には使用しないでください。
お願い
1.記載しているデータは、実験的試験資料に基づくものですが、実際の現場使用結果を保証するものではありません。現場での 使用に当っては事前に使用条件、使用方法およびこれらの条件下での効果をご確認ください。
2.記載内容は、新しい知見などにより、改正されることがあります。
ポリグラウトM-2(親水性ゲルタイプ)
ポリグラウト M-2の注入止水工事 施工方法

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- 保護具の着用
- 注入作業時には、必ず保護具を着用してください。
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- 作業上の整備
- 危険物ですので、火気厳禁の作業管理してください。
-
- コンクリートの削孔
- 躯体のコンクリートクラックに沿って、注入用の孔(直径10mm、深さ100mm、間隔150mm)をドリルで削孔し、クラックの目詰りが起きないようにエアーで堀り屑を取り除いてください。
-
- 注入プラグの挿入
- ドリルで削孔した孔にプラグを挿入してください。
-
- 漏水の確認
- 注入前に漏水があることを確認してください。
-
- 注入作業
- コンクリートクラックの最下部(水平面では最端部)の注入プラグから注入を始めてください。
・保護メガネ、ゴム手袋、有機ガス用防毒マスクを着用してください。
・眼に入った場合は、直ちに水で15分間洗眼し、眼科医の治療を受けてください。
-
- 注入器具の洗浄
- 注入作業が終わった器具(タンク・ホース)は、ウレタン用シンナー等を使って洗浄してください。
-
- 注入プラグの撤去
- 漏水が止まったことを確認してから、注入プラグ上部の部品を取り外してください。
・作業後は、手洗い、うがいを十分行ってください。
・皮膚に付着した場合は、すぐ多量の水で洗い、作業服に付着したものは、
洗い落とすか着替えてください。
ポリグラウトM-2の特性データ
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- 硬化時間と液温
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- 体積膨潤率
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水との配合比が50%以上の高濃度ゲル化物は、給水して固体面積が3倍に膨張し、その膨張圧は20Mpaにも達し、躯体を破壊することがありますので、原液の注入はやめてください。
強度特性
- 接着強度
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素材 接着強度(N/mm2) 湿潤コンクリート 0.15
- 引張強度
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項目経過時間 4時間 6時間 30日 引張強度(N/mm2) 0.15 0.10 3.0 伸び率(%) 125 530 800
- 一軸圧縮強度
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硬化物 一軸圧縮強度(N/mm2) 歪み(%) ホモゲル 0.04 40 サンドゲル 0.24 30 ホモゲル:M-2/水(=20/80)のみで構成されたゲル
サンドゲル:7号珪砂をM-2/水(=20/80)溶液で固結させたゲル
- 透水係数試験条件:配合比(M-2/水=20/80)
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硬化物 透水係数(cm/秒) サンドゲル 2.07 × 10-9 ホモゲル:M-2/水(=20/80)のみで構成されたゲル
サンドゲル:7号珪砂をM-2/水(=20/80)溶液で固結させたゲル
ポリグラウトO-10(疎水性発泡タイプ)
ポリグラウト M-2の注入止水工事 施工方法

-
- 保護具の着用
- 注入作業時には、必ず保護具を着用してください。
-
- 作業上の整備
- 危険物ですので、火気厳禁の作業管理してください。
-
- コンクリートの削孔
- 躯体のコンクリートクラックに沿って、注入用の孔(直径10mm、深さ100mm、間隔150mm)をドリルで削孔し、クラックの目詰りが起きないようにエアーで堀り屑を取り除いてください。
-
- 注入プラグの挿入
- ドリルで削孔した孔にプラグを挿入してください。
-
- 漏水の確認
- ポリグラウトO-10は、触媒(ポリグラウトCA)の添加により効果時間を調整します。
・漏水があることを確認してください。
・漏水がない場合は、コンクリートクラック内部に水を注入してください。
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- 注入作業
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触媒の添加
・ポリグラウトO-10は触媒(ポリグラウトCA)の添加により効果時間を調整します。
・触媒を添加し、木棒等で5回程度撹拌してください。
撹拌し過ぎるとタンク内で硬化が始まりますので、ハンドミキサーによる撹拌は
しないでください。
・触媒の添加量は、季節に応じて使い分けてください。触媒の添加量目安
O-10 触媒(CA) 冬期 春秋 夏季 サンドゲル 2.07 × 10-9 コンクリートクラックの最下部(水平面では最端部)の注入プラグから注入をはじめてください。
・保護メガネ、ゴム手袋、有機ガス用防毒マスクを着用してください。
・眼に入った場合は、直ちに水で15分間洗眼し、眼科医の治療を受けてください。
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- 注入器具の洗浄
- 注入作業が終わった器具(タンク・ホース)は、ウレタン用シンナー等を使って洗浄してください。
-
- 注入プラグの撤去
- 漏水が止まったことを確認してから、注入プラグ上部の部品を取り外してください。
・作業後は、手洗い、うがいを十分行ってください。
・皮膚に付着した場合は、すぐ多量の水で洗い、作業服に付着したものは、
洗い落とすか着替えてください。
ポリグラウトO-10の特性データ
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- 触媒添加量と硬化時間
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- 発泡倍率と固結体強度
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- 固結体の応力ー歪み曲線
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注入高架下固結帯は、発泡ウレタン樹脂特有の柔軟性を有しています。二重に対して破壊することなく、変形・応力緩和します。繰り返し圧縮二重や振動、コンクリート構造物のムーブメントにも破壊することなく、クラックに追従した長期の止水性能を保持します。